今回は、テレビ朝日系列で毎週日曜日の午後23時15分より放送されている、関ジャニ∞の冠番組で、音楽番組の中でもかなりマニアックな番組と言えそうな「関ジャム 完全燃SHOW」に関する記事です。
CMソングをテーマとした番組というと、最近…といっても、もう2年近く前になりますが、2016年12月3日に更新の、「マツコの知らない世界」で紹介された「マツコの知らないCMソング」について書いてみましたの記事以来となります。
「関ジャム 完全燃SHOW」(以下、「関ジャム)は、関ジャニ∞が毎回様々なアーティストをゲストに迎え、音楽をテーマとした、一夜限りのトークとジャムセッションをくり広げていく、一風変わった音楽番組となっていて、私も興味のあるテーマがあれば見ています。
しかも、2018年7月1日の放送では、なんと「記憶に残る名作CMに欠かせない“CM音楽”のヒミツ」ということで、CM音楽がテーマとなっていたんです!
そこで、あの「関ジャム」でCMをテーマにした企画はめったにないことから、ダイジェストではありますが私のブログのこの記事でも振り返ってみることにしました。
なおこの記事では、私の独断と偏見により、7月1日に放送された番組の構成を少したけ変えて書いています。
まずはじめに、私が所有する薄型テレビの番組表では、
今夜はプロが選んだスゴいCM音楽を発表。
名作の理由について、CM音楽のプロ3名がヒミツを伝授する。
と表示されていた、7月1日放送の「関ジャム」では、次に挙げるゲストと、CM音楽のプロ3人が紹介されました。
【ゲスト】
大久保佳代子さん(オアシズ)
カズレーザー(メイプル超合金)
ヒャダインさん
松岡彩さん(SHISHAMO) セッションのゲスト
【CM音楽のプロ3人】
彦田恵子さん(ミスターミュージック・プロデューサー)
近谷直之さん(いままで600曲のCM曲を手がけた作曲家)
[主に手がけた作品]
バイトル「バラード」篇
吉田ゐさおさん(唄踊り系CMソングの名手で作曲家)
[主に手がけた作品]
金鳥ゴンゴン「知りとーなかった」篇
しかも今回は、いつもなら番組企画のプロの1人で出演し、教える側に立つことが多い、音楽プロデューサーであるヒャダインさんが、初めてひな壇側のゲストとして出演。
アイドルグループの曲を手がけていることで知られているヒャダインさんですが、実はこれまでにいくつもCM曲を手がけたことがあるとのこと。
「関ジャム」では以下の代表作が紹介されていました。
・森永チョコボール
・カーセンサー(♪カーセンサー しませんかー)
・PARCO
・タケダ「ベンザブロック」WebCM
いくつかのCM曲を手がけたことがあるヒャダインさんは、「CMはめっちゃギャラがいい」と、思わず本音を漏らしていたのでした。
◆CM音楽の種類について
CM音楽の種類については、彦根さんが解説してくださいました。
そもそもCM音楽には、CM本篇を例にとると、
【本篇】
コマソン(コマーシャルソング) 歌詞あり
BGM 歌詞なし
【企業名・商品名】
サウンドロゴ(企業名を歌にして歌う)
CI(企業名をナレーションにして言う)
の4種類があるそうです。
これについて「関ジャム」では、2017年に放映された、森永製菓のハイチュウプレミアム「もちもち」篇のCM映像を例に、このCMは[コマソン]+[BGM]で構成されているということで次のように紹介されていました、
[コマソン](商品について歌詞ありで説明)
♪わんこも~ちもち
横山も~ちもち
にゃんこも~ちもち
横山~ もちもち
もちもち食感 ハイチュウプレミア~ム
横山「もちもちや」
[サウンドロゴ](歌で企業名)
♪モリナガ
次に企業名・商品名の場合、一例となったCMは「ライザップ」。
こちらは、[BGM]+[CI]の構成となっていて、
[BGM](商品やイメージなどを歌なしの曲で表現)
♪ブルルルルルッテッ ブルルルルルテッテッ
[CI](ナレーションで企業名)
結果にコミットする ライザップ
と解説していました。
◆4つに分類することができるコマソンの種類について
もうひとつの解説は、コマソンの種類についてです。
一口にコマソンといっても、4つの種類に分類できることがわかりました。
1.既存曲
2.既存曲のリアレンジ
3.オリジナル曲
4.タイアップ曲(アーティストとタッグを組んで楽曲を制作&リリース)
1.の既存曲は、アーティストなどがすでに発表している楽曲をCMソングに起用するパターン。
2.の既存曲のアレンジは、原曲が忘れるくらいのアレンジをし、企業や商品のイメージに合うようにつくりあげていくパターン。
3.のオリジナル曲は、先ほどもご紹介の近谷さんの最新作「バイトル」の「バラード」篇のCMを例に挙げて解説していました。
「バイトル」のCMソングの元の曲は、アメリカの民謡で、日本では童謡で有名な「アルプス一万尺」。
これは、クライアントさんのほうから「『アルプス一万尺」を、原曲がわからいくらいにの『名曲風』にアレンジしてほしい」というオーダーがあり、近谷さんが手がけたコマソンでもありました。
これについて、「関ジャム」では近谷さんによるキーボードの実演を交えた解説がありました。
まず「アルプス一万尺」の原曲を弾いた後、左手の伴奏を変化させたバージョンで弾いてみると、
これがまたなんともメロディアスな感じになっていて、「バラード」篇を思わせる曲となっていました。
既存曲のアレンジについて、近谷さんいわく次のように話していました。
「このような感じで、もともとの曲をいろいろアレンジをして、企業や商品のイメージに合わせて作っていくというのが、我々の腕の見せどころだなと思っています」
また関ジャニメンバーからの質問で、既存曲のリアレンジで曲を作り、CMソングとして使用した場合、「アルプス一万尺」を作った人にお金はいくのかについては、クラシック曲や童謡は著作権(原則、作者である著作者の死後50年までとされている)の切れている楽曲が多いこと。
そのため、著作権が切れている楽曲であれば比較的に自由にアレンジや歌詞付けがしやすいとのことでした。
◆業界のプロがスゴイ!!と思った名作CMソング15選
ではここからは、今回の企画でかなりの時間をとって紹介された、「業界のプロがスゴイ!!」と思った名作CMソング」をテーマに、15選の作品を、
名作CMソングのキャッチコピー
放映された年
企業名・商品名
CMのタイトル
作詩・作曲・ナレーション
CMソング・もしくはセリフ、ナレーション
推薦者、推薦コメント
という形で挙げ、私なりのコメントや補足等を交えながら一挙にご紹介していきましょう!
1[歌っているだけなのに鮮烈に商品名が耳に残る名CM]
2011年 エステー消臭力
「唄う男の子~ミゲル~」篇
♪ラーラーララーラ ララララララ
ラーラーララーラー
ラーララーララーラー
消臭力~!
推薦者 家永洋佑さん(グランドファンク)
推薦コメント
「(当時)12歳のミゲルくん、かわいらしい見た目から飛び出すハイトーンボイスがとにかく衝撃的だった。
プロデュース、そしてキャスティングのセンスに脱帽」
ちなみに、ミゲル君が出演していた消臭力のCMは、私のブログでも以下の日付とタイトルで記事にしたことがありました。
2011年9月4日
あの「♪消臭力~」のCMソングを歌うミゲル君が 消臭力の新CMで西川貴教とライブで夢の競演!
2[セリフにも注目!! 映画の世界観と音楽のギャップ]
2005年 リクルート ホットペッパー
「まだ伴奏」篇
推薦者 宮地祐輔さん
推薦コメント
「アテレコの面白みはもちろんのこと、音楽はクラシック調が当たるはずなのに、実際は昭和の唱歌のような曲調。
映像全体の違和感を音楽が助長させている好例」
「まだ伴奏」篇についても、私のブログで以下の日付とタイトルで記事にしたことがあります。
2005年11月23日
関西弁による面白おかしいアフレコが面白い リクルート ホットペッパー
3[超キャッチーなワンフレーズで記憶に残るコマソン]
1991年 NEC バザールでござーる
「寄り道はいけないでござーる」篇
作詩・作曲:佐藤雅彦
ナレーション:財津一郎
バザールでござーる
バザールでござーる
NECのお店に行くでござーる
「トーキーでござーる」が当たるでござーる
や、バナナだ
でも寄り道はいけないでござーる
でも目の前のものには弱いでござーる
♪バザールでござーる
推薦者 星野昇平さん(ミスターミュージック)
推薦コメント
「シンプルで親しみやすい短いメロディー。
なのに、ちゃんと聴くと妙な拍子。
編成もピアノと合唱と太鼓一発で普通じゃない!!
作り手のパンク精神を感じる、最高に独特な一作」
バザールでござーるのCMは、NEC日本電気の販売促進キャンペーンとして、1991年11月に初のキャンペーンが放送されることに。
CMに登場する「バザール・デ・ゴザール」という名前のサルのアニメキャラクターと、キャッチコピーでもある「♪バザールでござーる」のサウンドロゴが人気となりました。
現在は、バザールでござーるのCMこそ見かけなくなったものの、NECのキャラクターとしてオフィシャルホームページが開設されています。
参考リンク
バザールでござーるオフィシャルホームページ
4[思わず秘密が知りたくなる 視聴者の期待を裏切る絶妙なCM]
1990年 湖池屋 ポリンキー
「ポリンキーの秘密」篇
作詩・作曲:佐藤雅彦
♪ポリンキー ポリンキー
三角形の秘密はね
ポリンキー ポリンキー
おいしさの秘密はね
教えてあげないよ ジャン
推薦者 剣持学人さん(グランドファンク)
推薦コメント
「謎だけ残して終わるCM。
リズミカルなギターとパーカッションで続くかと思いきや、矢継ぎ早にリズムを崩して終わるなど、見ている人が気になるような要素を音楽でも表現」
ポリンキー劇場として幕が上がったときに登場したのは、ポリンキーのキャラクターであるスリーポンキースというトリオということでした
5[子供たちから大人気!! 謎のフレーズで大流行したCM]
1979年 丸大食品 丸大ハンバーグ
「巨人と子供」篇
作曲:八木正男
♪ハイリハイリフレ ハイリホー
ハイリハイリフレッホー
ハイリハイリフレッホー
ハイリハイリフレハイリホー
ハイレハイレフレッホッホー
大きくなれよ
丸大ハンバーグ
推薦者 剣持学人さん(グランドファンク)
推薦コメント
「スキャットといってよいのか、はたまたヨーデルなのか。
この印象深いフレーズを歌った方はとても多いのでは。
最後のタイトルもインパクトが強く、勢いよく歌いたくなる」
丸大ハンバーグのCMといえば、TBSのバラエティ番組「8時ダヨ!全員集合」で、ドリフターズの加藤茶さんと志村さんのコンビで、よくCMソングをパロった数々のネタが思い出されます。
ちなみに、加藤さんと志村さんによる丸大ハンバーグのCMソングネタは、
♪入れ入れ風呂 入れ風呂
入れ入れ風呂ホッホー
アソコも洗えよ
といった感じでした。
【ゲストのコメント】
大久保さん
「丸大ハンバーグめちゃめちゃ覚えてますよ。
巨人が出てきて、最後に大きくなれよって…あれがちょっと怖くて…すごい覚えてます」
6[あの名作曲家が手がけた中毒性の高いメロディー!!]
1993年 新興産業 バッ!とさいでりあ
「街中パッと」篇
作詩:伊藤アキラ
作曲:小林亜星
♪パッとさいでりあ
パッとさいでりあ
大好きな街だから離れられない
いつまでもこの家で暮らしてみたい
推薦者 宮地祐輔さん(グランドファンク)
「実は“パッとさいでりあ”が何なのか、意味を理解していい人のほうが圧倒的に多いのでは。
なのに気付くとなぜか口ずさみたくなってしまう、呪文のような言葉とメロディーがスゴい。
反復の美学を感じる」
数多くのヒット曲やアニメソングを手がける作曲家であり、明治「チェルシー」、積水ハウス、ファミリーマートなど、多数のCMソングを手がける巨星でもある小林亜星さんが、新興産業のCMでCMソングの曲を提供&自ら出演もこなすことに。
このCMを見ると、かつて夜の18時台に放送されていたフジテレビ系列のニュース番組「スーパータイム」で、新興産業が提供スポンサーの1社であり、よく見ていたのを思い出しますね。
7[昭和の時代から変わらない王道CMソング]
2018年 ヨドバシカメラ
「関東版」篇
♪まぁーるい緑の山手線
まん中通るは中央線
新宿西口駅の前
カメラはヨドバシカッメッラ
推薦者 野口良さん(グランドファンク)
「店舗に行くための路線、駅名、場所、そして何が買える店なのかをわずか20数秒でしっかりと伝えている。
まさに正統派の広告音楽」
原曲はアメリカの民謡「リパフリック讃歌」であることはあまり知らないけれど、替え歌(例・おたまじゃくしは蛙の子)でなら知っている方が多いのではないでしょうか。
実は、私が初めて東京に行ったころ、宿泊先のホテルで見たのが、当時本店が新宿西口のみで、山手線と中央線の車両がアニメーションだったヨドバシカメラのCMでした。
ヨドバシカメラというお店のCMがアニメーションだったことで、「東京はすごいな~、アニメーションのCMがあるなんて」と感心したものです。
そして、ナレーションは声を聞いた瞬間、当時フジテレビ系列で放送されていたアニメ「Dr.スランプアラレちゃん」の則巻千兵衛役の声を担当していた、声優の内海賢二さんであったことはすぐにわかりました。
感心したといえば、いまでは地方でも当たり前のように流れている、「歌う天気予報」という名の天気予報が、当時のTBS東京放送がクロージンク前に放送されることに。
単にアーティストの新曲や、新人アーティストの注目曲を流しながら天気予報をテロップで伝えていただけなんですが、「東京っちゅうところは、天気予報も歌ったりするんだべな~」と思ったものでした。
あっ、お断りしておきますが、たしかに私の住んでいる西日本では、方言はあっても、「~たべなぁ~」みたいな訛りはありませんでしたからね(これはちょっと誇張しすぎました…苦笑)。
8[ゆる~いラップで話題に!!抜群の知名度を誇るローカルCM]
2007年 レモンガス
「DJキッズ&レモンガスマン」
♪チッチュクチッチチチー
うち、うち、うちはレモンガス
なにかとたよれるYO!
安全点検 異常なし
きょうもあんしんYO!
ハイ チュッチュチッチチッチッチッ
うち、うち、うちはレモンガス
エル、エル、LPガス ハァイ
ついでにうちのかあちゃんは
エル、エル、Lサイズ!
ハイ チュッチュチュチュ レモンガス
チュッチュクチュチュ レモンガス
チュッチュクチュッチュ レモンガシュ
推薦者 宮地祐輔さん(グランドファンク)
推薦コメント
「楽器が一切なく、声だけで勝負しているところがスゴい。
余分な要素がないことで逆に耳が向くマイナスの発想。
子供がラップする違和感にも驚かされた」
関東・静岡・九州のみで流れたというレモンガスのCM。
私は、下の記事のリンク先でも書いたように、レモンガスのホームページからテレビCM動画を視聴したことがあります。
レモンガスのCMについては、CMのタイトルのうち「父ちゃん篇 1」がまあまあ面白かったことから、私のブログでもそのCMだけをピックアップし、下の日付とタイトルで更新したことがありました。
2006年9月27日
DJキッズの女の子が奏でるスクラッチ&ラップ レモンガス
レモンガスの女の子といえば、今年の3月31日に最終回を迎えた「めちゃ×2イケてるっ」が放送されていたころ、ナインティナインの矢部さんと岡村さんをはじめ、めちゃイケメンバーとレモンガスの女の子が、めちゃイケのパロディCMとしてコラボしていたことがありましたね。
9[観る人を引きつける音のテクニックが詰まったコマソン]
2003年 燃焼系アミノ式
「回転少女」篇
作詩・作曲:本間絹子
♪燃焼系燃焼系 アミノ式
燃焼系燃焼系 アミノ式
こんな運動しなくても
燃焼系 ボッボッボッ アミノ式
推薦者 中川蓉さん(ステップ)
推薦コメント
『「これ一本」が合いの手のようだったり、炎のSE「ボッボッボッ」が歌詞に組み込まれていることでリズミカルて覚えやすい」
制服を着た女子高生が地面に手を突かず、CMの間延々と前に前転する「回転少女」篇のロケ地は、伊豆急行線の片瀬白田駅。
回転していた少女が誰なのかは、どのサイトでも突き止めることはできなかったけれど、CMの最後にバンザイをしていた女の子は小田瑞穂さんであったというのは明らかとなりました。
10[既存曲で大成功!! 記憶に残る超大ヒットCMシリーズ]
1989年 JR東海
「クリスマスエクスプレス’89」
作詩・作曲:山下達郎
♪雨は夜ふけすぎに 雪へと変わるだろう
サイレンナイト ホーリーナイト
きっと君はこない 1人きりのクリスマスイブ
サイレンナイト ホーリーナイト
心深く 秘めた思い
叶えられそうもない
推薦者 島津真太郎さん(グラウンディングラボ)
推薦コメント
「『ひとりきりのクリスマス・イブ』という歌詞を逆説的に捉え、新幹線は大切な人を無事に送り届ける乗り物というイメージを表現したことに、ただただ脱帽」
もうクリスマスイブの大定番曲となっている、山下達郎さんの「クリスマス・イブ」。
12月24日のクリスマスイブを迎えた日には、とにかく1回はこの曲を聴きたくなります。
11[誰もが一度は口ずさんだことがある名CMソング!!]
2009年 森永製菓チョコボール
「キョロちゃんファクトリー」篇
作曲:近田春夫
♪クエ!クエ!クエ!
チョコボール
クエ!クエ!クエ!
チョコボール
推薦者 熊谷久志さん(ステップ)
推薦コメント
「『クエ!クエ!クエ!』がキョロちゃんの鳴き声でもあり、『食え!』にもかかっているところ。
メロディーが簡単ですぐに頭に残る。
いまでも、商品を見るたびに頭の中で流れてくる」
たしか「♪クエ!クエ!クエ!チョコボール」のCMソングの最初は、1987年にとんねるずの2人が歌っていたこと。
下のCMからの画像のように、顔だけ本人で、胴体はキョロちゃんだったころが最初だったように記憶しています。
![]()
作曲者の近田春夫さんは、ミュージシャン、音楽評論家として知っていたけれど、CMでも、日本コカ・コーラの「爽健美茶」や、かつて販売されていた、ライオンの台所用洗剤「ナテラ」など数多くのCMソングを作曲。
近田さんが作曲されたCMソングで、私なりに「へぇ~、そうだったんだ!」と意外に感じたことで、近田さんはこれまでCM楽曲を1000曲以上作曲していて、日本のCM界では3位にあたるということ。
★チョコッと一言!
ちなみに、2位はキダ・タローさんで約3000曲以上。
1位はやっぱり小林亜星さんで、なんと約6000曲以上とのことでした(あらためて凄っ)!
近田さんというと、最近では「タモリ倶楽部」の1年に1回の恒例企画である空耳アワードの審査員で出演していることでも知られていますね。
12[幅広い世代から人気!!ほのぼのメロディーと歌詞がクセになる]
2002年 ホクト
「ホクトくん登場」篇
作曲:いしいゆうこ
♪きのこのこのこ げんきのこ
エリンギまいたけ ぶなしめじ
きのこのこのこ
推薦者 西野公樹さん・中川蓉さん(ステップ)
「歌詞の遊び心がよい。
ついつい歌ってしまう感じ。
歌詞が覚えやすい。
リズムも裏打ちなのがより楽しくさせる」
アニメーションによるキャラクターは5人組で、「きのこ組」というグループ名もあったホクトのCM。
サウンドロゴでもある「♪おいし~いきのこはホクト」は耳に残りますね。
13[40年間変わらない!!国宝級のサウンドロゴ]
1987年 小学館 小学一年生
「北海道 こうすけくん」篇
作曲:まぶたひとえ
♪ピッカピカの一年生
推薦者 剣持学人さん(グランドファンク)
「長寿CMソングといえばこれ。
フレッシュなワードに対して、ちょっとマイナーなメロディー。
『たまには失敗してもいいんだよ』と思わせねちょっとコミカルな音楽は、まさに小学一年生を表現」
テロップの情報によると、1987年に放映が開始され、実は現在でも放送中という小学館の『小学一年生』のCM。
それにしては、私の住んでいる地域では「♪ピッカピカの一年生」のサウンドロゴだけでなく、CMさえもテレビで見かけたことがないのはなぜなんでしょうね。
14[言葉のリズムが心地良い美メロCMソング]
1989年~2001年 日立
「日立の樹 第7代」篇
作詩:伊藤アキラ
作曲・編曲:小林亜星
♪この木 なんの木 気になる木
名前も知らない木ですから
名前も知らない木になるでしょう
この木なんの木 気になる木
なんともふしぎな 木ですから
なんともふしぎな木になるでしょう
この木なんの木 気になる木
みんながあつまる木ですから
みんながあつまる木になるでしょう
推薦者 宮地祐輔さん(グランドファンク)
「“この木 なんの木 気になる木”というフレーズにすべてが詰まっている。
韻を踏んでいるのはもちろん、何気なく3・4・5文字と増えていく言葉のリズムがとても気持ちよい。
違うリズムだったら、ここまで長く使われなかったのでは」
「日立の樹」は、1973年に初代CMが放送開始。
このCMは第1代CMと呼ばれ、現在は第9代目CM(2005年~現在)としてオンエアされています。
第1代CMは、ハワイにある、日立の樹を代表する「モンキーボット」という名の樹木であったわけではなく、なんと30秒バージョンのアニメーションのCMだったことは、日立の樹の歴代CMをご存じの方ならば知る人ぞ知るところでしょう。
ただ、第1代CMではモデルにした巨木が見つからずアニメだったことは、今回の「関ジャム」で初めて知りました。
第2代CMからは、みなさんもおなじみのモンキーボットになるものの、第3代~第6代では、同じハワイでもマンゴーの木になったり、シンガポール北部のバニアンツリーになったり、アメリカのロサンゼルスのカリフォルニアツリーになったりと、日立さんとしてもモンキーボットを「日立の樹」に定着させるためにはいろんな試行錯誤があったようで…。
それらを経て、第6代CMより、第2代CMのときにすでに登場していたモンキーボットへと落ち着き、現在に至っています。
また、第1代CM~第6代のCMソングは、ヒデ夕木さん、朝コータローさん、シンガーズ・スリーの方たちが歌っていたとのこと。
第7代CM~第8代CMは、歌はヒデ夕木さんですが、キーが少し下がり、曲のアレンジも変わったバージョンとなっています。
さらに、第1代CM~第6代CMまではあった、日立の樹の曲の2番目となる、
♪この木なんの木 気になる木
見たこともない 木ですから
見たこともない花が咲くでしょう
の歌詞の部分が省略されました。
そして、現在でもオンエアされている第9代CMは、アカペラグループの「INSPi」が歌っています。
かつては、日本テレビで日曜夜19時30分に放送されていたドキュメント番組「すばらしい世界旅行」のエンディング前のCMとして流れていましたが、いまではTBSのクイズ番組「世界ふしぎ発見」で流れるCMでおなじみですね。
日立の樹についても、私のブログでは以下の日付とタイトルで記事を更新したことがありました。
2005年12月30日
♪~この~木なんの木 日立の樹~♪ 日立の樹オンライン
15[社名を普通に言えない人多数!!耳に残るサウンドロゴ]
関西電気保安協会
「テケテンケン」篇
♪テケテンケン テンテケテンケン
テンテケテンケン テンケン
♪関西電気保安協会
推薦者 彦田恵子さん(ミスターミュージック)
「関西ではおなじみのCM。
関西人がこの企業名を言うときに思わず、『♪関西電気ほーあん協会』と節が付いてしまうほど耳にこびりついているサウンドロゴ」
関西在住の方にはおなじみのサウンドロゴであり、私も、関西出身ではなくても、なつかしのCMが特集されたテレビ番組で関西電気保安協会のCMを見たことがありました。
出演していた作業員役の男性も、本物の関西電気保安協会の作業員であったことから、数あるCMの中でも実に素人感がするCMでもありましたね。
ここまで、7月1日放送の「関ジャム 完全燃SHOW」 記憶に残る名作CMに欠かせない“CM音楽”のヒミツの前半部分にあたる記事をお送りしました。
次の記事では、同じテーマの後半部分にあたる記事を更新予定です。
ここまでの記事はいかがでしたか?
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